人気料理会からシェアレストランへ。南インド料理「とら屋食堂」

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人気の南インド料理店が、東京の西荻窪にあります。
料理会が人気を博し、シェアレストラン(間借り営業)に至ったお店です。
店主は南インド料理を好きになったことをきっかけに、日本各地で200回近く料理会を行いました。料理会では、参加者で南インド料理を食べるだけでなく、料理のお手伝いをすることも可能です。そのうち、お店で料理を食べたいとの声があがるようになりました。そして、現在の間借りの話があり、シェアレストランで南インド料理店をオープンしました。
南インド料理になじみの薄い方もいらっしゃるかもしれません。とら屋食堂の南インド料理とは、どのようなメニューなのでしょうか。

お腹いっぱい食べられる、優しく美味しいベジミールス

JR西荻窪駅から徒歩3分ほどの場所。お店には「とびうおkitchen」の看板。
こちらのスペースでは、スリランカ料理の「とびうおkitchen」と、ラオス料理の「ラオス食堂」、南インド料理の「とら屋食堂」が営業しています。3店舗でのシェアレストランです。
南インド料理「とら屋食堂」はランチ営業中心ですが、夜も時折イベント開催をしています不定期での営業となるため、Twitter・Facebookで営業日の確認をして伺ってくださいね。

お店に入ると、カウンター席とテーブル席があり、一人でも入りやすい雰囲気。落ち着いたナチュラル感のあるインテリアです。
調理をするのは「とらさん」と呼ばれるご主人、その奥様がホールを担当されています。
南インド料理が初めての方も、料理のメニュー・食べ方の案内書きがあって安心。また、奥様もインドの食文化や食材に精通しており、細やかな説明をしてくださいます。

ランチメニューは基本的に野菜のみの「ベジミールス」
ミールスとは南インドで食べられている定食のこと。食堂で出るような日常の食事であり、優しい味のメニューです。ベジタブルのみでも美味しいと評判です。バナナの葉を模ったプレートに、色とりどりのおかずが10種程度並びます。
ミールスには、日替わりの野菜料理が3品含まれており、毎日違う味を楽しめます。

お替りなしでも満腹になりそうですが、驚くことにワダ(揚げドーナツ)以外のおかずはおかわり自由。
食べ方の解説も用意されています。プレートの上でまぜて食べるのが、ベジミールスの食べ方。混ぜることにより、新たな味を楽しみ、自分好みの味を作り出せます。深みが増してさらに美味しくなるのです。

ミールスに毎回含まれる通常のおかずの中で、人気があるのがワダ。ワダとは甘くない揚げドーナツ。揚げたてのワダは、ほくほくして絶品と評判です。あっさりとした味なので、チャトニ(ココナッツのペースト)やサンバル(カレー)と一緒に食べます。
豆と野菜のカレーは、サンバル。南インドで日常的に食べられており、日本でいう味噌汁のような存在です。
スパイスが効いたスープは、ラッサム。
ご飯に乗っている薄い豆のおせんべい(パパダム)は、そのまま食べても、砕いてからお米と混ぜて食べても良いそう。
カードと呼ばれるヨーグルトや、チャトニと呼ばれるココナッツのペースト、辛みのあるアチャールを混ぜることにより、好みの味を作り出せます。
通常はベジミールスのみですが、夜間に時折行われるイベントでは、肉まつりも開催されます。チキン・マトン・ポークや魚介類を味わえるときも。
とらさんが作る南インド料理は、穏やかな優しい味。たくさん食べても胃もたれしません。毎日食べたくなる安心感のある定食です。

あっさりしてヘルシー、でも癖になる南インド料理って?

インドの面積は広いため、南インドと北インドで料理の特色は大きく異なります。
北インドは寒い気候のため動物性のメニューが多く、それに対して南インドは温暖なために野菜中心の食文化となります。
牛乳や生クリーム・バターなどを使用する濃厚な北インドカレーと比べると、南インドカレーは水分が多くサラサラ。南インドのカレーは油分控えめで、酸味やスパイスを強調したカレーです。
また、北インドはチキンやマトンなど、体を温める肉類の具が中心です。乾燥した気候で小麦がよくとれるため、主食はチャパティやナンなどのパンがメイン。こってりとしたカレーにパンを浸したり、包んで食べます。

対して南インドは、野菜や豆・魚介類の具が中心。水が豊富で稲作に向いており、主食は米。米にスープをまぜて食べるのが習慣です。また、煮込み時間も南インドの方が短い傾向にあります。
本場の南インドのミールスは、バナナの葉をお皿変わりにし、その上にスープ、ライス、炒め物などの料理を全てのせて、混ぜて食べるスタイル。日本のように別々に食べることは間違いとされています。

南インド料理の料理会からシェアレストランへ

店主のとらさんは、南インド料理の食事会に参加して、南インド料理と出会い好きになりました。食事会に何度も参加し、食事会を主催された方のアシスタントもされたそうです。そして、自分でも南インド料理を作って周りの方に振る舞うように。
どんどん食事会の参加者は広がっていき、全国各地でイベントは200回近く開催されました。北海道から九州まで、大荷物と共に移動して、100人ほど集客があることもあったそう。人気の出張料理人となり、日本における南インド料理の世界で有名な存在となりました。

そして、食事会を重ねるにつれ、参加者からお店で食べたいとの声が上がるようになりました。店主のご夫婦は、お店を出そうと場所を探していましたが、良い物件が見つからずにいたそうです。そんなとき知人の紹介で、現在の間借りの話があり、シェアレストランでオープンするに至りました。
また、シェアレストラン以外にも、埼玉県蕨にある『クアッカ』というチャレンジレストランで単発のイベント営業もされています。チャレンジレストランでは、1日単位でスペースを借り、飲食店経営に挑戦することが可能です。

南インド料理を広めるためのステップとしてのシェアレストラン

料理会で南インド料理に出会ったことをきっかけに、自分でも調理をして食事会を主催し、シェアレストランへとたどり着いた、とら屋食堂。
一日通してオープンできる自分のお店を希望し、開業する場所を探しながらも、その間のステップとしてシェアレストランで営業をされています。
また、南インド料理・ミールスを広める為に、現在も各地で様々なイベントを開催して南インド料理を提供されています。「ヨガしてミールスを食べる会」や「ダンスしてミールスを食べる会」など、ユニークな試みもしています。気になった方は、Twitterの告知をチェックしてみてくださいね。

いつかは自分のお店を持ちたいと思っていても、そのための労力・時間・初期費用は多大なもの。場所の選定や設備への投資・改装にも、時間が必要です。その間の期間を、シェアレストランで営業しながら準備を進めることは、開業後の営業を早く軌道に乗せるためにも非常に有効です。
また、日本では認知度がそこまで高くない料理であっても、料理会やシェアレストランを継続することによりファンを増やし、その輪を広げてゆくことが出来るのです。
料理会やシェアレストランで、好きな料理のファンを少しずつ増やし、お店を開業する夢を叶えてみませんか。

店舗情報

  • 店舗名:とら屋食堂
  • 住所:東京都杉並区西荻北3-18-6
  • TEL:03-6454-7745
  • ※とびうおKitchen様を間借り営業しています
  • ※営業日は不定期のため、TwitterとFacebookをご確認下さい
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