素材も味も、おもてなしも“唯一無二”のカレー「スパイス125」

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「1本勝負」とは本来、1回だけの取り組みや試みで成功か失敗かが決まる仕組みです。代わりのないたった1つのもので挑戦するその姿勢は、まるでスポーツのトーナメント戦のような真剣さ、ともいえるでしょう。間借り店「スパイス125」は、激戦区・東京において「ラムステーキカレー」という1つだけのメニューで、すべてのお客様と真摯に向き合う、独特な存在のカレー店です。

こだわりを発展させて「好き」をお店に

東京・恵比寿駅の東口交差点からまもなく、「HOPS125」というビア・バーがあります。ここで2016年3月から、「間借り」という形でランチの提供を始めたのが「スパイス125(スパイス イチニゴ)」です。ビア・バーのオーナーのサポートを受けて開店にいたったといいます。店主はもともとカレー好きですが、メニュー展開を様々に検討した結果、ラムステーキカレー1本でいくことに決めます。カレーとの相性はもちろん、羊肉がタンパク質やカルニチンなど良質な栄養を含んでいることも理由の1つ。そして、HOPS125がクラフトビールと羊肉のお店であったことも大きく関わっています。

スパイス125は通常、平日のランチタイム営業で、時間は11:30から14:30まで。しかし不規則に休業になることもあるといい、そこには店主の他の仕事が、これまた大きく関わっているのです。

ちょっとびっくりな店主の「もう1つの顔」

なんとスパイス125の店主は、女優の嶋尾明奈さん。ドラマやバラエティー、またCMに舞台に映画にと数多くの作品に出演されています。2015年の映画「リアル鬼ごっこ」、2017年は24時間テレビのドラマや「トットちゃん」などにも出演されており、まさに多方面で活躍中です。

そしてさらに驚きなのが、同店は基本的に嶋尾さん1人で切り盛りしているということ。そのため女優業のスケジュールによっては、どうしても不定休でお休みになってしまうのです。お出かけの際には、事前に同店のフェイスブックで営業の告知を確認しましょう。

1つのメニューに限定して提供するということは、この一品に惚れこんでいる証ですし、味への探究心は、妥協を許さないこだわりにあふれているはず。嶋尾さんがオフィシャルページで紹介している特技の欄にも「唯一無二のラムステーキカレーを作ること」。果たして、カレー店の店主と女優では、どちらがもう1つの顔なのでしょう。

素材、調理、そして付け合わせのサービスまで

さて“1本勝負”のラムステーキカレー。お値段は1000円ちょうどです。ルーは動物性油脂を使わずグルテンフリー。人によって、動物性油脂は内臓に負担を感じるため、多くの人の“お腹に優しい”配慮といえます。その分コクが出ない印象がありますが、全体のバランスで深みのある味つけを実現。パサつきのない、具材に自然にマッチした食感を堪能できます。その具材もベースの野菜は有機栽培。塩分控えめながら、個々の素材の味が前面に押し出されています。
ご飯は石川県産の玄米。またプラス50円でパクチーがトッピングでき、見た目と味にさわやかなアクセントをつけることもできます。

サービスでキャベツのピクルスがつくのもうれしいところ。テーブルにはカイエンペッパー(熟したトウガラシを乾燥させた香辛料)が常備されているので、さらなる味のバリエーションも試せます。一度はそのままストレートに、次はトッピングやペッパーで味に広がりを持たせて…。自分好みの食べ方を発見する楽しみもありますね。

そして主役のラムは、手頃なサイズにカットされた肉厚ステーキ。香ばしさとジューシーさがお膳立てされており、噛むほどに幾層にも重なる風味がやってきて、この味一本で勝負すると決めた覚悟を感じ、納得させられます。おまけにランチセットとしてデザートがついたり、日によってドリンクのサービスがあったり…。その時々の天候や季節を踏まえた温かな心遣いは、このお店を象徴する大きな魅力となっています。

「こんなにラムカレーがおいしいのなら…」

インド料理店などでも、カレーで羊肉を使ったメニューはあまり多くはないようです。ある意味、それだけクセのある食材なのかもしれませんが、だからこそラムカレーへの挑戦は、他の食材との調和で、まさに明言しているように「唯一無二」の味となっています。

実際プレートに並んだラムは臭みもなく、まるで“食欲をそそることに徹した香り”であふれています。スパイスに頼り過ぎず、肉そのものの特徴をできるかぎり活かして、カレーとの相性度をより高めているといえるでしょう。

比較的メジャーではないということは、ラムカレーをよく食べるという人も、そんなに多くはないのかもしれません。そうであるなら、急いでスパイス125へお出かけください。「もっと早く食べればよかった」と思う出会いのできるチャンスです。そして、そう感じるからこそ、たった1つのメニューだけですが、これまで食べてこなかったことを理由に、きっと何度も通いたくなることうけあいです。

「シェアレストラン」をご存じですか?

お店の営業時間外に、“間借り”して他のお店が開店する仕組みを「シェアレストラン」といいます。1つの店舗の空いた時間を有効活用するシステムとして、最近話題になっています。バーや居酒屋の営業時間といえば、たいていは夕方から深夜で、午前や明るい時間帯は基本的に空いています。そのタイミングを使って、たとえばランチタイムだけの開店として、カレーやラーメンのお店を開くなどの例が一般的。1つのスペースを複数の店舗がシェアする形態で、都市部を中心に件数はどんどん増えています。

シェアとは「共有する」こと。パーキングシェアやルームシェアというような形が世間で認知されてきているように、使用する双方にとってメリットがあることが大きな特徴です。
シェアレストランの場合の双方とは、「お店を貸したい側」と「借りたい側」。貸したい側は、現在経営しているお店の空いた時間を有効利用できるため、条件が折り合えば、特に設備的に大きな準備をすることなく始められ、お手軽で効率的な活用といえます。

「お店を借りたい側」は、自分のお店を開きたいと考えている人たちなどが当てはまります。何もない状態から開店しようとすると、多額の費用がかかることは誰しも想像がつくでしょう。そうした展開への下準備として、今ある店舗を提供してもらい、限られた時間だけ自分のお店をオープンさせてみる―。こうした経験が、将来の目標に対して具体的なイメージを与えてくれるのです。

「シェアレストラン」を始めるには?

シェアレストランに関心がわいたら、解説や紹介をしている当サイトなどで、まずは情報収集してみましょう。たくさんのお店が載っていますから、どういうお店がどんな運営をしているかを知るにはとても参考になります。

シェアという形態なら時間や曜日を限定して営業が行えるので、今は何か別の仕事をしていて、副業でお店の経営をしてみたいという場合でも、条件がそろえば十分可能といえます。特定の仕組みの中で、自分の希望や要望をしっかり固め、夢への挑戦をしてみてください。

もちろんお店を貸す側、借りる側双方にメリットがあるからこそ、細かな取り決めを事前に行っておくことが重要です。同じ調理スペースやフロアを使うのですから、修繕費や光熱費など、使用のルールをきちんと設定して、相互に理解・納得した上でスタートすることが大切です。

夢への道のりにはたくさんの方法と可能性があることを、当サイトから感じていただきたいのです。そして、そのたくさんの方法から自分のやり方を見つけ、トライしてみることで、可能性はどんどん具体的になり、広がっていくことも同じく実感していただきたいのです。

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