これで迷わない。水曜のランチはカレーで決まり! 「シンゴカレー」

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特定の日にしか楽しめないものがあるなら、そこに狙いを定め、ぜひとも堪能してみたくなるのが好奇心旺盛な人間の心意気といえます。そんな過ごし方ができれば、きっと毎日は刺激的なはず。
反対に、そうした楽しみを提供する側として考えた時、「シェアレストラン」という店舗展開を活用することで、自慢の味にプラスして、限られた時間でしか楽しめないという“限定感”を演出することができるでしょう。

毎週水曜のわずか4時間のみ営業 「シンゴカレー」とは?

東京都渋谷区にある「シンゴカレー」の定休日は月、火、木、金、土、日曜日。つまりオープンしているのは水曜だけです。
代官山駅から300m足らずの場所で、カフェ&バー「Suppage」(サッページ)の営業時間外に開店している、昨今話題の「間借りカレー」「宿借りカレー」の1つです。
立地は斬新な円筒の建物。少しわかりにくいという声もありますが、お店は逃げていきません。落ち着いて探してみましょう。

間借りカレーは、営業していない昼間などにバーや飲み屋を借りて、特定の時間だけカレー店をオープンする店舗形態を言います。
大阪・東京だけでなく、そしてカレー店に限らず、「シェアレストラン」として大都市を中心に広がりつつあるスタイルです。
シンゴカレーは週1日の営業で、しかもオープンは12時から16時までのわずか4時間。だからこそ、この日に行くと決め、出かける気満々で足を運ぶのが「楽しい水曜ランチ」の秘訣なのです。

「曲がりなりにも」なんて言わせない。「間借りならばこそ」

「シンゴカレー」のメニューはキーマとチキンの2種類のみ。それぞれ単品で1000円です。キーマはご飯を少しかために炊くことで、ジューシーなひき肉との相性がより深まっています。中央に卵黄が鎮座していますので、見た目にも食欲をそそる一品。どこで卵黄を楽しむかで、食べ方のバリエーションが広がることでしょう。

チキンカレーはトロトロに煮込んだ手羽元チキン入り。コクのあるうま味の中にあっさりした食感をもたせた点が特徴です。
ちなみにどちらも辛さとパクチーを選べます。卵黄の黄色と、大地を連想させるような深みのあるカレーの色合い、そして真っ白いご飯とのコラボレーションが、まるで1つのアート作品のような美しさを醸しています。
それもそのはず、店長のシンゴさんはファッションデザイナーでもあるといい、見た目がおいしさに与える好影響をご存じなのでしょう。

短時間の営業時間と限られたメニュー。ここにはシンゴカレーの自信と、これまでの試行錯誤の成果が関係しています。自信があるからこそわずかなレパートリーで勝負するのですし、そのための飽くなき味への追求が、今の人気につながっているのですから。
日本人の舌は、間違いなくカレーの味に肥えています。これまでに家庭の味をはじめ、たくさんのお店で様々なバリエーションを味わってきたであろう国民食です。そんな中で、限定展開を軌道に乗せているシンゴカレーからは、このメニューへの独特の情熱と覚悟が見える気がします。

2種類だけでもリピートしたくなる楽しみ方

さて、キーマとチキン。実際にどちらを頼むか悩んでしまいますね。そんなときは「合いがけ」も選択肢の1つ。いわゆるハーフ&ハーフで、値段も同じく1000円です。
先述のとおり、辛さとパクチーが選べ、辛さは「0・2・4・8」の4段階。2辛、4辛などを試して、どれくらいの辛さかまずは体験してみましょう。パクチーは「なし・普通・たっぷり」の3パターン(たっぷりのみ100円増し)。合いがけでパクチー添えなら、2種類のカレーとご飯、卵黄、パクチーの最強の見た目と味の競演が実現できます。
そしてもちろん、単品でも食したいところ。メニュー単体での味わいは、“いいとこどり”の合いがけにはない、それぞれの個性を1食で完結させる楽しみがあります。そこへ辛さやパクチーの量を変えることで食べ方の種類が増え、何度でも通いたくなること間違いなしです。ちょっとした変化で新たな顔を見せてくれるのが、カレーという存在の不思議さと奥深さ。必要最低限のメンバー(=素材)から何通りものおいしさが引き出されることが、この限られたメニューからうかがえます。

ラストオーダーは15時40分なので、少し遅めのランチとしての訪問も可能。仕事で昼休みの時間がずれても、1週間待った楽しみを逃さずにすむことでしょう。

お腹と心の“満腹感”を多様に演出する「シェア」

「シンゴカレー」は現代的なビルの2階にあります。裏手の階段を上がると、ガラス張りのおしゃれな扉がお出迎え。店内はもちろんお酒のボトルが並び、“バー然”とした雰囲気でいっぱいですが、窓が広く、日差しが射し込んで開放的な空間となっています。大きなカウンターテーブルに加え、明るい窓際にも数席のカウンターがあります。
なお、オリジナルのカレーメニューはレトルト販売も行っており、同店のフェイスブックなどから購入ができます。お店での販売もあるそうですから、気になる方は訪れた際に確認してみてください。

シンゴカレーはカフェ&バー「Suppage」で水曜日にだけ営業しています。
では他の曜日はどうかというと、基本的には同じようにお店を持たない料理人や料理研究家が曜日替わりでランチを提供しているとのこと。「シェアレストラン」は特定のお店が間借りするスタイルが多いですが、日替わりで異なるお店が提供する形も運営されているようです。「Suppage」では曜日ごと、薬膳料理やグルテンフリーのメニューが提供されています。

レストランシェアで可能性は広がる

「間借りカレー」「宿借りカレー」という言葉が広がっていますが、間借りを活用するお店はカレー店ばかりではありません。
営業的視点では、バーなどを経営する側は、昼間の空いている時間にすでにある環境をそのまま活用できます。間借りする側は、ゼロから場所を探して改装する手間なく出店できるため、初期費用を抑えることができます。つまり貸す側・借りる側双方にメリットのある形態といえるでしょう。

自分のお店を開くことは、きっと大きな夢であるはず。しかし何もないところから始めると設備投資等で多くの出費と労力が必要になります。そんな時、「間借り営業」や「シェアレストラン」という選択肢は、まずは手軽に始めてみたいという人たちには、大きなチャンスになるといえます。

シェアレストランは最初の第一歩ととらえることもできます。ここでの経験を足掛かりに、自分のお店を持つことへのステップとすることも可能。実際にやってみることでこそ、見えてくることはたくさんあります。ステップを積み重ねて、夢の実現へと向かってみませんか。

「シェアレストランを始めてみたい」と思ったら

「シェアレストラン」の情報収集には、紹介サイトで探すのがすぐにでも取りかかれるアクションの1つ。特定のお店に直接交渉しても良いでしょう。
特に自分がお気に入りのお店だとイメージもわきやすいし、情熱を持って話ができますね。

シェアレストランに際しては光熱費の支払い条件やルール決めなど、細かな打ち合わせを事前に行っておくことも重要です。先方の要望とこちらの希望のすり合わせをしっかり行い、お互いが気持ちよく営業できるよう準備をしっかりしておきましょう。

あなたの理想のお店をオープンしてみた状況を想像してみてください。それまではなかったお店ができたことで、今までになかった人の動きが起こります。人々の生活に少なからず影響を与え、「おいしかった」「また食べたい」という気持ちを創造できるとしたら、とても素晴らしいことだと思いませんか。

あなたの熱意で、周囲の人たちの楽しみがまた1つ生まれるかもしれないのです。そんな自分の夢と、つながりの広がりへの第一歩をまずはシェアレストランという形で、ぜひ踏み出してみてください。

店舗情報

  • 店舗名:シンゴカレー(Shingo Curry)
  • 住所:東京都渋谷区恵比寿西2-14-10 TWONE 2F「Suppage」
  • 営業時間:水曜日のみの営業/12:00~16:00
  • 電話:050-5594-7365
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