「帰りたくない感を作るのが使命」現役大学生出店者小山さんインタビュー

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8月に入り、渋谷には、多くの若者が増えてきた。そう、夏休みだ。
そんな夏休みを、軒先レストラン出店のために奔走する一人の大学生がいた。

小山睦さん。高校卒業後、ウェールズの大学に入学、そこで出会ったギリシャのファーストフード“ギロス”を渋谷のbarで出店した。今回は、同じ大学生として、軒先株式会社で働くインターン生 竹内が取材した。

シェアレストラン 竹内(以下、竹内):出店2日目お疲れ様です!2日目を終えて、どうですか?すごい悩んでいるように見えるけど、、

ウェールズ大学 小山さん(以下、小山さん):やっぱり簡単にはいかないし、やりたいこともできていないというのが本音です。ただプラスに言えば、課題が見えてきましたね。初めてみてわかることが気が付けたというのも大きいです。いろいろと考えるようになりました。いい経験しているなとは思います。

竹内:常にPDCAを回しているようなイメージですね。課題は何でしたか?

小山さん:そうですね。一か月という限られた期間の中だと、やれることが制限されてきますね。始める前は色々と案は出してみたものの、いざやるとなると難しさは実感しています。
大学でビジネスを勉強しているのですが、実際に当てはめてみて、「これはいける」なとか「これ違うな」とかトライアンドエラーを繰り返しています。あとは、責任の重さを実感しています。ミスや失敗は自分が100%責任を負わなきゃいけないので。ある意味、勉強になりました。

出典:nostimo_shibuya

竹内:そもそも出店を決めた経緯ってなんですか?

小山さん:高校生の時から、飲食でアルバイトしていて、自分の提供したものに対して、喜んでくれるということに喜びを感じていました。その時から天職だと感じていたし、飲食で起業願望がありました。高校卒業後、縁あってイギリスの大学に進むことになって、その思いが変わらずあったので、夏に帰ってきたときにお祭りの屋台で出店しようと思ったんです。ですが、要件が厳しくて、、
ちょうどその時に、デザイナー志望の友達が、学校の卒業発表の展示会を開きたいということで、いろいろなスペースシェアのサイトを見ていた時に軒先ビジネスを見つけて、よくみたら軒先レストランというサービスがあったので、これだ!という思いで、決めました。

竹内:いろいろな偶然が重なってますね。イギリスでも、飲食店で出店だったり、屋台で出店のようなことはされていたんですか?

小山さん:最初は、Facebookに料理を投稿して、メッセンジャーで注文を受けるということをしようとしていたんです。ですが、勉強が忙しくて、無理でした。本格的な出店は、クリスマスマーケットで屋台で、お好み焼きとサラダうどんを売るということでした。結構好評でしたね。あとは、料理が好きだったので、友達に料理をふるまうということは日常的にしていました。加えて、1月から中華屋さんでウェイターのバイトもしていました。

竹内:精力的ですね。そこにおけるモチベーションって、やはり飲食が好きだからこそのものになるんですかね?

小山さん:そうですね。一人で住んでいるときに家族がいないときに、支えてもらえるのは日本の友達ではなく現地にいる国際生なり現地の方たちでした。そんな時、幸い料理ができるのでご飯を振舞うことで、たくさんの友人がと新しい関係を築くことができました。自分の家のように何時間かそこにいて軽く何か言って帰って行く。お金払えとかは言えませんでした、いや、見てるだけで”幸せ”だったのかもしれないですね。ただ、逆にお金を払ってもらえれば、食材をケチらず、いいコーヒー、ビールを出してあげられたと思います。こういう経験の元、飲食をやることで自分の不満も消し去り、友人たちの幸福度を最大限に引き出すことができるかもしれないと感じるようになりましたね。

竹内:まだ始まって2日目ですが、“自身のお店”はどういう場にしていきたいですか?

小山さん:何も考えずに来てもらうことが目標ですね。何もないのにだべる。それこそ、喫煙だけでもOKです。あとは、イベントをやろうと思います。僕自身紙巻きたばこを吸うので、その紹介をしようかなと。入場料=コーヒー一杯購入という形で。

メインメニューのギロス。寮のギリシャ人の友達に作ってもらい、特にヨーグルトソースの“ザジギソース”には特に感動したという。

竹内:最後に今後への意気込みをお願いします。

小山さん:友達が、「お前の家にきているみたい」と言ってくれたのがすごいうれしかったです。これを知らない人に対してもできるようにしたい。目標は、コワーキング×飲食のような空間を作ることです。せっかくのチャンスなので、来てもらったお客さんには満足していただきたいですし、文句も言ってほしい。売上とは別に、ここで関わった人達と今後もお付き合いができるように、頑張りたいです。

竹内:ありがとうございました。引き続き頑張ってください!

様々なチャネルを活用したシェアレストランにおけるビジネスモデル

近年、間借での出店が増えてきている飲食業界。UBEReatsや出前館といったデリバリーの台頭により、既存の店舗が販売のチャネルを増やすことが可能になってきている。また、飲食店の本格的なキッチンを使用し、UBEReatsや出前館のような媒体を利用し、客付けを図る無店舗型の飲食店も増えてきている。後者は、米国でトレンド化しており、「ゴーストレストラン」と呼ばれ、トレンドとなっている。

だが、飲食店には、料理を提供するだけではなく、空間や接客といった“非日常”を提供するという側面も持っている。

今回取材した小山さんが大事にしていきたいと話すものだ。これをシェアレストランで実現可能にするモデルとして、サブスクリプション型が挙げられよう。サブスクリプション型とは、利用した期間に応じて料金を支払う方式だ。有名なものでは、NetflixやApple Musicなどだ。
例えば、カフェで、一つのマグカップを月額でレンタルすることによって、その月に何度来ても月額料金で飲むことができる。これをすることにより、飲食店はコンセプトや空間などを維持することができる。
いわば、“定期購飲”だ。


■シェアレストラン情報
・店舗名:NOSTIMO
・期間:8月21日~9月19日
・場所:【昼】渋谷 のんべい横丁バー
・参考:NOSTIMO SHIBUYANOSTIMO ブログ