エンジニアなら無料でお酒が飲める!勉強会から着想を得たエンジニア限定無料バー「Barloon(バルーン)」

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業種限定のバー自体も珍しいですが、エンジニアの方であれば誰でも無料でお酒が飲めるという、さらに珍しいエンジニア限定無料バーが登場しました。SNSや口コミで話題となりエンジニアの方で連日盛況の「Barloon(バルーン)」が2019年5月に渋谷・宮益坂上にリニューアルオープン。自らもエンジニアで、バー店頭にも立つオーナーの中田一成さんに、そのユニークな発想と開店までの経緯をインタビューしました。

■バーオープンのきっかけは、エンジニアコミュニティの勉強会

「「エンジニア限定バー」という珍しい営業形態ですが、開店のきっかけは?」

自分は元々エンジニアのフリーランスとして活動していて、2016年の4月にエンジニアコミュニティを立ち上げました。コミュニティ自体は今年で3年目入ったところで、参加者は累計で2,000人位になり、現在も大体2~3か月に1回位の頻度で勉強会を開催しています。 その勉強会は5~6名による技術系の発表の後に立食形式で懇親会をするというものですが、開催してみて感じたのが、エンジニアさんは意外とオフラインでのコミュニティを好むという事です。技術的な発表部分はオンラインで共有する事もできますが、懇親会でのその場でしかできない参加者同士の会話が重要視されているなと。勉強会自体の満足度が、発表よりも懇親会によるものが大きいと感じて、懇親会だけの部分を切り取って立ち上げたのが「Barloon(バルーン)」になります。

「店名の「Barloon(バルーン)」は造語だと思うのですが、由来を教えて頂けますか?」

自分のSNSのアイコンをバルーンボーイというゲームのキャラクターにしているんですが、エンジニア限定バー(=Bar)を始めるという事で、「Barloon」でいいか、と決めました。あとは自分の会社名をLoonという名称にしようと思っていて、今後この会社をベースに他にも色々な展開をしていく事を考えています。

■入店には簡単な審査あり。持ち込みやスポンサーも募集中

「バーであるのにお酒も全て無料という点も驚きですね。」

発想のもとになっている勉強会自体が参加費500円位を頂いて、場所はIT企業さんにお借りして開催していたという事もあって、その流れで自然と無料バーという構想になりましたね。無料なのでエンジニアさん自身がお酒を持ち込んでくれる事が多いです。自分としてはビールや缶チューハイを考えていたんですけど、ウイスキーやワイン、日本酒なども頂けるので、色々なお酒が飲めるようになっています。 またバーに集まるエンジニアさんに対して、採用や自社サービスのPRをしたい企業側からスポンサー料を頂いています。今は人件費含めると赤字なのでそれを黒字化していきたいですが、方法としては法人営業に力を入れていければと。あと今後は飲食業界の企業の方にも提携や提供を検討頂ければと考えているので、是非声をかけて頂けたら有難いです。

「エンジニア限定無料バーということで、入店には審査があるそうですね。」

まだSNSで告知している程度で大きな宣伝はしていませんが、WEBのフォームから簡単にどんな事をやっているのかなど自己紹介的なものを送ってもらい、自分が審査しています。審査というよりも明らかにエンジニアではないという方にご遠慮頂くための仕組みでしょうか。

「来店するエンジニアの方はどういった方が多いのでしょうか?」

年齢はバラバラで20~40代位の方が多く、ほとんど男性です。得意な技術で言うとサーバ―サイドといいますか、ソフトウェアエンジニアの方が多いと思います。会社員の方が4~5割、フリーランスの方が3~4割、残りが学生の方ですね。

「そういったエンジニアの方はお店でどんな話をされるのでしょう?」

技術的な会話をしている方が4~5割と、会社の組織関連の話や関連案件の話が3~4割位でしょうか。酔っ払ってしまっている方も勿論いますよ。

■エンジニア限定無料バーを間借りで始めた理由

「エンジニア限定バーを「軒先レストラン」で利用しようと思ったのは何故ですか?」

バーの場所はエンジニアさんの勤務場所が多くあり、勉強会もよく開催されている渋谷にしたいと思ったんですが、初期費用という点で考えても、渋谷で1からバーを経営するのは難しいと思いました。最初はその都度場所が借りられるスペースレンタルを考えていましたが、一定の期間連続で借りたほうがいいと思い、軒先レストランを利用させてもらいました。

「初めて間借りでバーを始められたのはいつですか?」

2019年3月から4月末まで、渋谷と原宿の中間にある「TRUNK HOTEL(トランクホテル)」の近くで初めて間借り営業をしました。間借りを初めて思ったのは、借りられる日が少し変則的なお店だった事もあって、冷やすお酒や荷物の出し入れなどのタイミングが難しかった事ですね。あとは例えばプロジェクターを置きたいけど、置きっぱなしにはできないなどの制約は感じました。ただ自分達の場合は事実上会員制のバーのようなものなので、看板も要らないですし、雑居ビルの2階以上のロケーションであっても全く問題ないので、間借りには向いていたのかなと思います。

「オープン後の反響はいかがでしたか?」

SNSやブログで告知した程度でしたが、平日は一日に2,30人のエンジニアさんに来てもらえました。会社帰りに寄るという方が多かったようで、土日は来店数が減って4~5人という感じでしたね。無料でお酒が飲めるというのは勿論大きい要因だと思いますが、直接声をかけてもらったり、SNSをみたりしても基本的にはポジティブな感想を頂いていたので、エンジニアさん側の満足度は高かったんじゃないかと思います。 その後、借りたい日に営業できなかった事もあって、今の宮益坂上の近くの路面店に場所を変えて再オープンしました。店のスタイル的に調理設備などはあまり必要なかったんですが、借りる店舗を選ぶ時にこだわったのは場所と広さ、どれくらいの荷物を置いておけるスペースがあるか、あとはWi-Fi環境が整っているかですかね。

■WEB上で完結するサービスからリアルな場もあるサービスへ

「2回の間借りを経験されて、良かった点はどんな事がありますか?」

よかったのは、初期費用を抑えて試せる点ですね。自分の店は特殊なのでまた違いますが、飲食店の場合なら本当にお客さんがつくのかとか、売り上げも含めて心配な事も多いと思うんですが、大きな投資をせず色々試せるのがいいと思います。試してみてちゃんとお客さんが来て売り上げがたつとわかれば、銀行から融資を受けるときも信用が生まれると思いますし、やっぱり一番良いなと思うのは気軽に試せるという点ですね。

「「Barloon(バルーン)」は面白い発想のバーですが、間借りで同じようなサービスができると思いますか?」

今まではWEBだけで完結するビジネスが多かったと思いますが、そこからリアル側への揺り戻しがあったり、逆にリアルな場所があるのが強みにもなると思っているので、間借りで色んな活用の仕方があるのかなと思っています。例えばインフルエンサーの方がリアルな場を確保して、ファンの方やファン同士のコミュニケーションをとるといった場としての需要はあるんじゃないかと思います。 自分の場合だとエンジニアさん向けということで、昼の間はコワーキングスペースにして夜はバーにする案もあります。個人的に珈琲焙煎が趣味なのでその珈琲を売ったり、テイクアウトしたり、ゴーストレストランにもできるんじゃないかとか。他にも登録しているエンジニアさん向けにランチを安く提供するとか、配達もして自前Uber Eats(ウーバーイーツ)のような事もできるんじゃないかとか 従来の飲食店さんの場合でも、間借りなら会員制にしたり月額費用をもらったりと柔軟に試せるので、可能性は色々あると思いますね。

「これから間借り営業を検討されている方にメッセージをお願いします。」

とにかく立ち上げのタイミングで試してみることができるのが良いですよね。まず起業しなくてもいいですし、週末だけ店舗を借りて営業する事もできます。試した後上手くいくようなら突き詰めていけるし、上手くいかなかったら辞める事もできるので、検証してみるという形でまずは試してみるのがよいのではないでしょうか。
エンジニア限定無料バー「Barloon(バルーン)」
■店舗情報
店名 :エンジニア限定無料バー「Barloon(バルーン)」
 ※入店には審査がありますので詳しくは「note」をご覧ください。
営業日:不定期
時間:19:00~23:30
住所:東京都渋谷区
 ※詳細は審査を通過した方へ連絡致します。
SNS:Twitternote
入店審査:審査フォーム
■軒先レストラン
軒先レストランとは、飲食店の使われていない時間を間借りできるサービスです。
これから飲食店をはじめたい開業希望者が、既存の飲食店の空き時間を利用して開業できる間借りレストラン(シェアレストラン)サービス。
飲食店を貸出たい方も登録して貸出することもできます。
軒先レストラン公式HP:https://business.nokisaki.com/cp/restaurant
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