「間借りカレーdiggin’」第5回はマルチに活躍するカレー女優!SPICE125 嶋尾明奈さんです

2202
間借りカレーの店主さんにも色々ありますが、カレーとは別に本業があり、副業としてカレー店を経営しているという方も少なくありません。今回ご紹介するSPICE125(スパイスアンドゥサンク)店主の嶋尾さんも本業は女優。そして育ち盛りのお子さんのお母様でもあり、さらに間借りカレー店も営んでいるという二足の草鞋ならぬ三足の草鞋でお忙しい方。
多忙な中でどのように間借りカレー店を営んでいるのか、色々とお話をうかがってきました。
元々恵比寿でスタートしたお店ですが現在は西武新宿駅近くのnavi cafeで月水金の11:00-14:00(祝休、不定休有、売り切れ次第終了)に間借り営業中。
新宿西口駅や大久保駅からも近くてアクセスも良く、電源も充実している便利な穴場カフェです。 (※2022年3月歌舞伎町へ移転しました)
まずは間借りカレーをスタートするに至ったお話から聞いてみました。
カレーおじさん\(^o^)/(以下、カ):間借りカレー始めたきっかけを教えてください。
SPICE125 嶋尾さん(以下、S):女優をしながら飲食のアルバイトの掛け持ちをしていたんですが、急遽入る撮影の為にバイト抜けたりしないといけないことが多くて、その度にお店にもバイト仲間にも迷惑かけてしまうのが申し訳なくて、どうしようかとバイト先のオーナーに相談したら「それならうちの昼が空いてるからできる時に自分のお店やってみたら?」という提案でスタートしたんです。
その頃オーナーがスパイスカレーにハマっていたことからスパイスカレーを勉強して、間借り先のお店がHOPS125(ホップスアンドゥサンク)というビールと羊料理のお店だったこともあり、ラムステーキカレーでスタートしました。
カ:そうだったんですね。ご自分がカレーにハマってということではなく、そういう流れがあったとは。
S:もちろんカレーは元々好きで作っていたんですが、スパイスカレーというのは意識して作ってなかったんで改めて勉強しました。
カ:その後恵比寿内で移転して、今回また新宿大久保エリアに移転したわけですが、その経緯を教えていただけますか?
S:最初に間借りしていたお店自体が閉店しちゃったんです。それで急いで同じ町で探してスタートしたんですが、やってみると月額いくらという条件が、本業がある私としては厳しくて。営業日数に応じた家賃で借りられる場所を探して、こちらを見つけたということなんです。
カ:なるほど。それにしても街が変わったことに対して心配はありませんでしたか?
S:実は恵比寿時代のお客さんがテレワークが続いていて、恵比寿は職場だったのが生活圏内に新宿駅があるということでむしろ来やすくなったと言って結構来てくれているんです。体感で5割くらいの常連さんは引き続きこちらにも来てくれていて、とても有難いですし、ここにして良かったなとも思います。 地元の常連さんも上記のような形で意外と減っていないということに加え、間借りカレーのお店に通う方は常にカレーアンテナを立てているタイプのマニアも多く、そのような方にしてみると便利な駅の方が行きやすいということもあるでしょう。
この辺りはどこで間借りするかのヒントにもなりそうですね。
というあたりでカレーが完成しました。 今回は定番のラムステーキカレーと限定のビーフビンダルーの2種盛りをご飯少なめでオーダー。
ラムは注文入ってから焼き上げます。ラムの旨味をしっかりと感じ、それを邪魔せず引き立てるグレイビー。付け合わせのキャベツのピクルスの酸味との相性が非常に良く、さっぱりといける美味しさです。
ビーフビンダルーは爽やかな仕上がり。ビンダルーと言えばポークが主流ですが、ビーフにすることによって軽やかに感じます。ピンクペッパーが彩り的にも食感的にも変化を出していて美味しいです。
ご飯が玄米なのも良いですね。
肉カレーでありながらヘルシーに感じるSPICE125。その美味しさは相変わらず以上に磨きがかかっているように感じました。
カ:いやぁ美味しかった。ごちそうさまです。
S:やったー! 嬉しい!!(小躍りしながら)
カ:相変わらず元気いっぱいですね(笑) それにしても女優さんにカレー屋さん、さらにはお子様もいらして子育ても大変な時期かと思うのですが、その多忙な中でカレーのお店を続けているのは何故ですか?
S:もはや生活の一部になっているんですよ。これを変えちゃうとリズムが狂うというのもありますし、間借りカレー始めた時に妊娠発覚して、どうしようかと考えたんですがやろうと決めたからにはとりあえずやってみて、途中産休しつつ営業続けてきたのもあって、子育てとカレー屋の両立は何とかなっていますね。
あとは何より人が好きなので、お客さんに会いたいという理由が大きいです。それによって全てが頑張れるという部分もあると思います。
カ:全てが良い方向に繋がっているんですね。それでは最後にこれから間借りのお店を始めようと考えている方にアドバイスなどあればお願いします。
S:間借りだとお店を始めるハードルは高くないですが、衛生面はとにかく気をつけてほしいです。食品衛生責任者の資格は最低限取るべきだと思います。資格があればイベント出店もしやすいですし。
あとはやろうかやるまいか悩むくらいならやれってことですかね。私自身はやって良かったと思うことが多いですから。もちろん大変なこともありますが、楽しいことが上塗りしてくれています お話聞いていると本当に楽しそうな嶋尾さん。僕自身お店に行くと毎回元気をいただけます。
これもきっと自分がやりたいことを全てやっているからこそでしょう。女優、飲食店主、母と、やりたいことがいくつもありながらも全てこなしているバイタリティはどこから来るのかと思っていたのですが、お話をうかがってみると全てやれているからこそ生まれるバイタリティであり元気さなのかもしれないと感じました。
美味しいだけではなく元気ももらえる素敵なお店です。本業の関連で不定休もあるので詳しくはお店のSNSをチェックしてから行ってみてください。

店舗情報

店 名   SPICE125
住 所   東京都新宿区歌舞伎町1丁目2−6 三経 55 9階 Barグリンチ内
営業時間  平日 12-16時※売り切れ次第閉店 https://instagram.com/spice125
https://twitter.com/spice125akky 2006年から毎日カレーを食べ続けているカレーおじさん\(^O^)/
TBS「マツコの知らない世界」ほか多数のメディア出演、カレー記事の連載、カレープロデュースまで行うカレー偏愛家。
http://akinolee.tokyo/?page_id=1380
「間借りカレーdiggin’」は毎月15日に掲載いたします!お楽しみに!