タイレストランに間借りの女将

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母店と間借り店の業態のギャップもシェアレストランの魅力です。オーセンティックなバーが昼間はカレー屋さんに。焼鳥屋さんのランチがパスタ店に。そんな組み合わせの中でも神田の「タイ料理店」は特別です。そう、「着物女将の小料理店」が間借りされています。
タイレストラン プリックプリックタイ
完全にタイレストランですね。中を開けてみると・・・・
小料理屋さんですーー-!
いらっしゃいませ~
「思いたって1ケ月ですが、みなさんにびっくりされます。でも、手数料や投資がほとんどないので、気軽にスタートできました。」

「着物の女将というコンセプトはどのように生まれたのですか?」

本業は外国人向けの着物のレンタルをやっておりますので、私にとっては普段の仕事服です。着物を着るとスイッチ入るのです(笑)。

「飲食店との関わりを教えていただけますか?」

実は飲食経験は1ケ月間で開業しました。12月は着物レンタルがシーズンオフなので、常連だったのお友達の飲食店をお手伝いしていました。そこの板前の方に調理のイロハを教えていただき、飲食店の面白さを知りました。その方にはよくしていただき、わからないことがあれば、今でも聞いています。先日は心配になったのか店まで来てくれました(笑)。ありがたいことに、ここのオーナーにも良くしていただいており、お酒の仕入れも条件などで便宜を図っていただいています。

「飲食店開業した理由をお聞きしてもいいですか?」

自分の居場所が欲しかったというのもありますが、着物レンタルで起業する前は、会社員をしていました。その時の同僚や上司とは今も仲がいいのですが、ストレスフルな業務ですので、みなさん疲れてらっしゃいます。飲食の力で癒すことができないかと思いました。

「メニューはどんな感じですか?」

出身地の山形の料理やお酒や料理が多いです。開業当初はおでんやブリ大根やサバの味噌煮、煮込みやカレーなどを提供してました。現在は山形の地酒を中心に楽しめるお店となっております。
お酒は私がスッキリしたものが好きなので辛口が多いのですが、山形は酒処なので結局どのお酒も美味しいです(笑)。山形のお酒では十四代が有名ですが、東京では高いけどお金を出せば飲めます。でも、逆に地元ではなかなか手に入らないのです。そうではなくて、地元の人間が日常的に飲んでいるお酒を提供しています。山形はつや姫を筆頭に美味しいお米が多いので、酒蔵が作る米焼酎もオススメですよ。

「開店されて1年、お客様の反応はいかがですか?」

小さなお店ですので知らない人同士でもすぐに距離が近くなります。お客様同士が仲良くなり、リラックスしていただくのを見るのは嬉しいですね。それと間借り開店ですが、開店当初、祝花を贈っていただける方もいて、それも嬉しかったですね。

「間借りの大変なところを教えて下さい。」

限られた時間の中で、仕込みや準備をしますので、いろいろ工夫をしながらやりくりしています。それと、やはりスペースが限られていますので、毎日リュックで備品を搬入しています(笑)。

「では最後に今後、シェアレストランで開業される方へアドバイスをお願いします」

周りからは、「やりたいけど、なかなか出来ない」「すごいね!」「さすがだね!」と言われるけど、間借りは本当に気軽にできるスタイルです。まずはやってみたらと思います。投資や借金をしないので、ダメならやめる事ができますしね(笑)。

取材を終えて

非常に話のしやすい方で、早くもご自分の店舗空間を作ってらっしゃるのに驚きました。リスクが少ないとはいえ、少ない経験値で開業するには勇気がいりますが、「仲間の為に癒しの空間を作ろう」と、誰かのためを思っているからこそすぐに行動できたのかもしれません。友達の為に店の手伝いをするなど常日頃手助けをしているから、困った時は手助けされる。そんな矢萩さんの日常の円滑なコミュニケーションが垣間見えました取材でした。 神田タイレストラン「はぎのや」※2021年7月現在、休業中 東京都千代田区神田北乗物町18−5 ■営業時間 18:30-23:00 ■営業日 毎週木曜日・金曜日

はぎのやの様子は東京新聞でも取り上げられました!

https://www.tokyo-np.co.jp/article/112732

間借り開業のご相談はシェアレストランへご連絡下さい

https://share-restaurant.biz
シェアレストランHP