「第10回間借りカレーdiggin’」は波瀾万丈型間借りカレー極哩が登場!

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間借りカレーの利点のひとつに準備資金が安く手軽に始められるというものがあります。そしてそれと表裏一体なのですが、オーナー側、つまり間貸し先の事情で急に閉店しなくてはいけなくなるという難点もまたあります。

今回ご紹介する極哩はまさにその良さも悪さも味わっているお店と言えましょう。
簡単にその流れを説明すると、2019年に飯田橋でお店をスタート。その年のうちに飯田橋に2号店を構え、2020年には新橋店、日本橋店を増やし、新橋店は間貸し先の事情ですぐに閉店。その後表参道店をさらに増やすもコロナ禍に。
一度飯田橋の2号店を本店とし直してそこだけに集約したものの、こちらも間貸し先の都合で閉店。

その後期間限定で新宿駅直結の広い場所で店を構え、無事期間満了した後に高田馬場で復活。さらに新橋店、浜松町店を増やしたものの浜松町店がまた間貸し先の都合で急遽閉店となるという、とにもかくにも波瀾万丈の歴史なのです。

今回は高田馬場にある現在の本店で店主さんにその苦労を聞いてきました。 カレーおじさん\(^o^)/(以下、カ):それにしても極哩の歴史は波瀾万丈で色んなトラブルがあったと思うのですが、言える範囲で構わないのでどんなことがあったか教えてもらえますか?
極哩(以下、極):それはもう色々ありました(笑)。ラウンジを間借りしていた時には毎朝そのラウンジの片付けがされてなくて、床に落ちたピーナッツやら灰皿のゴミを毎朝片付けしていたんです。ある時話すタイミングがあったので、間借りでも今の状態だと店の片付けに時給を払うようなものなので気をつけてほしいと言ったら、もうその日でやめて明日出てってくれと言われていきなり閉業となりました。

カ:いきなりなかなかハードな理由!
極:あとは借りていた間貸し先のお店自体が閉店になると言われたので退去したんですが結局閉店にはならず、うちがいなくなった後にそのお店は極哩ととても似た感じの看板でランチタイムにカレーを売るお店になっていたとか。

カ:それもなんだか複雑ですね。
極:そうなんですよ。ちゃんとカレーやりたいのでと言ってくれれば良かったのにって思いました。まだありますよ。

カ:どんな?
極:うちのバイトの子が間貸し先のオーナーさんにしつこく誘われて、その子は精神的に無理になってしまいお店に立つ人がいなくなって閉店とか。

カ:うわー。
極:笑えるものだと、朝行ったら米を炊くはずの土鍋にいっぱいの火鍋みたいなものが入っていたとか、カレーが食べられていたなんてこともありました(笑)

カ:ここまでいくと笑うしかないというやつですね(苦笑)
極:言えないことも笑えないこともありますから。

カ:でしょうねぇ。でも今の高田馬場のお店は安定感あるように見えるんですがどんな経緯で借りることになったんですか?
極: もともと極哩にお客様として来てくださった方が飲食店をやられていて、極哩のカレーを気に入ってくれて、良かったらウチでやってみませんかとお話しをいただきまして、それで借りているのが高田馬場のここになります。

カ:それはとても理想的な関係性ですね! リスペクトがあればトラブルも減るだろうし。
極:そうなんですよ! こんな良いオーナーさんいたのかってくらい良くしてもらっていて、とてもやりやすいです。 極哩は店舗自体も流浪の歴史ですが、カレーのスタイルもどんどん変わっていっており、それが面白いところでもあります。
当初はビーフカレーから始まって、スパイスカレー的なものが増えてきたと思ったら一気に出汁カレーにシフト。現在では当初のビーフカレーをブラッシュアップさせたものを出したり、独自の料理も出すようになり、転んでも立ち上がり、彷徨いながらも着実に前に進んでいるような印象です。
僕自身それが面白くて飯田橋の一号店からずっと今に至るまで通い続けています。
カ:極哩のカレーっていきなりスタイル変わることがありますが、どういうタイミングで変わるんですか?
極:僕はあまり他の色々なお店を食べ歩くタイプではないのですが、2020年の年末に新宿駅のお店で「カレー忘年会」というイベントをやらせていただいた時、堕天使かっきーさんやシャリランカカレーさんとはじめて出会い、「こんなカレーが世の中にあるのか!」と僕も感動したんです。そこはひとつの転機だったと思います。それからかっきーさんには東京に来てもらったり、僕も大阪に遊びに行ったりしてますし、シャリランカさんも裏メニューでコラボしてくれたりと、お世話になってます。

カ:そのかっきーさんとちょうど1/16日にコラボイベントをやるんですよね。
極:はい! かっきーさんと一緒にやるイベントは僕にとっては刺激をもらえる修行のようなものであり、なんか僕のカレーの先生のような存在なので色々と勉強させていただくつもりで頑張ります。

カ:今回はどんなテーマでどんなカレーを出すんですか?
極:毎回、イベントのたびにかっきーさんにテーマを決めてもらってそれを課題だと思って頑張ってます。今回は「郷土料理」がテーマでそれをカレーで自己解釈したものを出そうと思っております。

カ:具体的にどんなものですか?
極:僕はブータンの郷土料理でエマ・ダツィというチーズと唐辛子を使ったスープにアイヌの郷土料理であるチタタプという肉団子を入れたカレーを作りたいと思います。

カ:それは面白い! 極哩さんは北海道出身ですもんね。
極:はい。美味しいと思ってもらえるように頑張ります! 堕天使かっきーとは間借りカレー天国大阪に数多くある間借りカレー店の中でも一際異彩を放つ存在で、僕自身大好きなお店です。個人的に交流もあるので堕天使かっきーご本人にも極哩コラボイベントへの意気込みを聞いてみました。
堕天使かっきーよりーーー
昨年、夏に続き、
三度目のチーム極哩とのコラボレーション、
更に深い関係を目指して、
東京、と、大阪、
創作スパイスカレー屋のお戯れ。
自己解釈で、
郷土料理の、
多国籍軍プレートを。
現地の料理に詳しい人には、ん?
ってなるかもやけど、
それは創作料理人の自己解釈で、置換、変化、からの、
他の国とのマッチング。
スパイスカレーだから出来る、
自由な混沌、
お楽しみください。
ーーー
間借りというスタイルだからこそ軽いフットワークで全国のお店とコラボし、刺激を与えあうことで日々進化している堕天使かっきー。
そのかっきーイズムを受け継いでいる部分もある極哩。最近お店で出している出汁カレーやスパイス炊き込みご飯は堕天使かっきーの影響も感じさせながら、ただのモノマネで終わっていないのが極哩の良いところだと思います

まずは1/16日に高田馬場極哩で行われるイベントを楽しみに。
そしてそこで極哩面白い、美味しいと思った方は、是非通ってみてください。
僕は以前「マツコの知らない世界」に出演した際、間借りカレーの楽しみ方のひとつにインディーズバンドやインディーズアイドルを応援するような楽しさがあると話しました。
ライヴに通っていると、今日は最高だったと思うこともあれば、今日はイマイチだったと思うこともあります。しかしそれでもなお通うことによって、そのイマイチと思った部分に成長を感じた時、応援していて良かったと思えるのです。
この感覚はバンドやアイドルを追いかけてことがある人ならわかるでしょう。そうでない人にはわからないかもしれません。
でもそれで良いのです。
そういう楽しみ方もあるんだということを知らせてくれるのが間借りカレー店であり、極哩はまさにその間借りカレーらしさに溢れたお店なのです。

最後に極哩を楽しむポイントを2つまとめます。

・最初は可能な限り全部盛りで
現状極哩は3種類のカレーを日々出しています。そのうちひとつが好みに会わなくても、どれかひとつはヒットするはずですし、その差を感じながら食べるのが面白いお店なので1種だけで判断しないのが良いでしょう。
トッピングも色々とあるので、余裕があればトッピングもしてみてください。
個人的にはスパイスホルモンがおすすめ。極哩のカレーは辛いものがほとんど無いのですが、スパイスホルモンだけ辛口なので、辛さの調節にも役立ちます。

・一度行って微妙と思っても時期が空いたらまた行ってみて
一度行って微妙と思ったらもう行かないという人がほとんどでしょう。しかし極哩は成長し続けています。事実僕のまわりにも「最初は正直美味しいと思わなかったけどイベントで食べたら美味しくて驚いて、また行くようになって今はすっかりファンです。」という声をしばしば聞きます。
今回の堕天使かっきーコラボはそういう意味でも良い機会かもしれません。

これからも極哩にはもしかしたら様々なトラブルが巻き起こるかもしれません。しかしそれを確実に乗り越えて行き、それによって成長し続けてくれると期待しています。 イベント詳細は極理Instagramをご覧くださいませ。
https://www.instagram.com/gokuricurry2019/

店舗情報

土鍋飯で食べる極上カレー 極哩~GOKURI ~
⚫︎高田馬場店 月曜休
①11:00〜15:00
②17:00〜20:00 (Lo19:30)
新宿区高田馬場1-25-33
⚫︎新橋内幸町店 土日月祝定休
港区西新橋1-5-5 本田ビル1f
11:00〜14:00

カレーおじさん\(^O^)/

2006年から毎日カレーを食べ続けているカレーおじさん\(^O^)/
TBS「マツコの知らない世界」ほか多数のメディア出演、カレー記事の連載、カレープロデュースまで行うカレーアディクト。
http://akinolee.tokyo/?page_id=1380
「間借りカレーdiggin’」は毎月15日に掲載いたします!お楽しみに!