スパイスに頼りすぎず味を尖らせない。素材や食材とのバランスにこだわった創作スパイスカレー!それがspice it upです!
以前は川崎市の鷺沼駅近辺で間借り営業していた「spice it up」ですが、茅ヶ崎への移転により、新たな一歩を踏み出しました。店主の齊藤シェフに、移転についてお話を伺いました。
今回間借りさせていただいているカフェチッチは、とてもオシャレな空間で、インテリアも抜群のセンスが光る店舗です。そこから漂うスパイスの香りが、お腹を空かせたカレー好きの心をくすぐります。
ポークビンダルーとバターチキンカレーのあいがけ
その時々の仕入れた食材によってメニューが変わるのが楽しみな「spice it up」ですが、今回はポークビンダルーとバターチキンカレーの組み合わせをご用意いただきました。
サラリとして香りが心地よく、仄かな酸味を感じるポークビンダルー。そして、まろやかな口当たりに柔らかなチキンと全体を包むようなスパイスが香るバターチキンカレー。温泉卵とパルミジャーノチーズで味変を楽しむことができます。出汁と食材にスパイスが絶妙なバランスで作り込まれる技は、独自の試作を何度も繰り返し行ってきた「spice it up」の最大の特徴です。
齊藤さんは友人のアジア旅行のお土産のスパイスを使ってカレーを作ったことがきっかけで、創作カレーの魅力にどっぷりとハマっていきました。ほぼ独学でカレー作りに没頭し、脱サラ後に知識や見聞を広げるために1年半ほど表参道の創作カレー専門店で勤務しながら、鷺沼で間借り営業をスタートさせました。
「spice it up」の理念は国や地域で括られる伝統的な調理法などにはこだわらず、独自の試作を何度も重ねてたどり着くスパイスと素材のバランスを追求しています。そのため、カレーらしいカレーもあれば、これがカレー?と思うような味わいのカレーなど、多種多様なカレーと副菜で彩られ、全ての素材のコンセンサスを1枚のプレートの上で成立させています。
「spice it up」でしか味わえない体験がそこにあります。
店名の「spice it up」とは面白みを加える、刺激を与えるという意味合いがあり、創作カレー業界又は間借りカレー業界において、まさに新たなスパイスとなり、影響を与えていくのではないかと思います。